2020年12月31日木曜日

惡の読書日記 時間編集術 長倉顕太(著)

2020年 12月 31日


普段はフルタイムでシゴトをいているので本を読む時間帯が限られ、本を読むために各駅電車に乗って移動したり、朝早くから開店早々のコーヒーショップでノンカフェインのお茶を飲みながら本を読んだりしているのだが、今回の年末年始は、昼間の太陽が登る間はシゴトに関する本を技術書を読んだり実際の業務に関することを纏めたりしているが、太陽が沈むとあとはいつもの読書として自分を内省する事にしている。




どう考えてもシゴトに直接関係の無い本、明らかに高額な太い本、ネットでなくリアルな本屋へ行って何が売れているか、話題の本は何かを自分で探れ!と本の読み方の一つを教えてくれた元ビジネス書の編集、編集長をしていた長倉氏の著書『「やりたいこと」が見つかる時間編集術』である。元々時間術の本や多種多様のビジネス書の出版を手がけていたにも係わらず、今となっては実際に編集の長倉氏があれは何だったのか?的な、否定的な事を自らの著書で書いていたりするんだが、今回も時間術の本をこれまで出版してきたが肝心ところを書いた本は無かった、抜けていると。

要するに、基本的な部分はどの本も同じなのである、それは「時間が最も重要で一人一人に与えられた一日24時間は、増えることなどは無い」ということ。時間は短縮することが出来ても増やすことが出来ないから時間に集中することの大切さ。日常のシゴトで費やす時間はフルスピードでシゴトをやっつけて、残りの時間を大切にすることが、人生を豊かにするという。これまでの色々な時間術の本では、隙間時間を埋めろとか、効率重視したものばかりで、結局は継続する事のハードルが高かったり、効率アップを優先しすぎて余裕が無く新しいモノが生まれない、視界が狭くなってしまう状況を作っているに過ぎないと著者は指摘し。それよりも効率や生産性重視の時間術を継続するのではなく、真逆の時間帯を作り、そこで生産性や効率をアップを度外視した活動をすることが人生にとっては有利でそれが、自分の目標に繋がるハズであると。そしてそれを継続すること、ルーティン化してしまえばあとは日常になるのだと。確かにこういった時間術の本は殆どというか読んだことは無かった。

噓かホンマかの人生100年の時代、いったい死ぬまで何をすれば良いのか解らないのが今の状況では無いだろうか?、現在51歳、仮に65歳でリタイヤしても、80歳まで生きたとして、15年何をする、間違って100歳まで生きてしまったら35年という長い歳月、どうするのだろう?と。そんな事を考えて不安な事を想像するよりも、今の生活でもうひとつの時間を作り最大限に時間を使うことがどれほど大事なのかを紹介している。
その為には、ありふれた無意識な「巨人、大鵬、玉子焼き」みたいな、もうひとつの時間を過ごすのであれば何の為のもうひとつの時間なのか解らない。どのようにすれば無意識な日常にならないかも紹介している。

本書の大半は、以前より著者長倉氏が自らYoutubeやオンラインセミナーで触れていたことなのだが、著者本人もどこかで言っていたと思うのだが、本という媒体にすることで自分の存在を強く出来る(ブランド化を強化)のは明らかで、情報発信という概念から考えても、形として残る書籍という媒体はあるいみYoutubeという形があって無い媒体よりかは有利である面が多い。

また、長倉氏が以前より提唱している「ギブ(give)」、「ギブ」、「ギブ」、「ギブ」・・・の見返りを求めず与えるという精神は小生が今年最も後押しされた部分であり、今年は、時間を作っては出来るだけボランティア活動をやることにしたのである。
本書は自分にとっては特に大きな発見がある本では無かったのだが、今年最後の日に自分の内省としてはベストな本であった。

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