2020年3月15日日曜日

悪の読書日記  オリジナルズ アダム・グラント(著)

2020年 3月 15日

 『オリジナルズ:誰もが「人と違うこと」ができる時代』を読破する。久しぶりにこういった本を読んでみた。良かったのか悪かったのか、この本は決してこういったふうにやりましょう・・ってな事は書いていない。過去の大学や研究機関の調査では、こうこうこうなのだ!という数値的な情報と実際にあった内容を組み合わせて解りやすく統計的な内容が書かれている。決して、上手く行く企業の法則1.2.3.・・・・という事はないし、アイデアはこうやって作ればバンバン出てきまっせということも一切書かれていない。


タイトルのオリジナル。本書でもすらっと書かれていたが、現時点で本当に「オリジナル」というのは存在していない。過去に誰かが作った、改良した、誰かと誰かのアイデアを組み合わせてなどというアイデアなどを、「いま」組み合わせるか、改良するかで「オリジナル」である。

そういえば昔、SUN・RAアーケストラのライブアルバムをウトウトしながら聴いていた時のことである。ウトウトした状態で野球中継を観たりラジオの実況中継を聴いていると夢の中で野球場に居ることがよくあるのだが。この日はSUN・RAのライブアルバムである。
珍しくSUN・RAアーケストラのバンドメンバーにギタリストが居たらしく、しかもギターそろとかを弾いている・・・このギターの音色とギタリストが奏でるメロディーが小生にとっては問題だった。夢の中でSUN・RAアーケストラのギタリストになってギターを奏でているのである。普段自分が出すような音で自分が弾くような音階を奏でている、しかも次の音はこれだ!と思う音が次から次へと出てくるではないか・・・小生は気持よく夢の中でSUNRAって過去の人だったという事も忘れている。
目を冷まして現実に戻ったが、そのライブアルバムって何十年か前のアルバムだったことを知り、自分が出している音って、やっぱり誰かの焼き回しだったのかと思いながら・・・CDの裏ジャケットの無名のギターリストの写真を眺めていた。



さて、本書で小生が最も理解したことはただひとつ、アイデアというのは大量に考えて算出しないといけない。1つ、2つと少量のふとひらめいたアイデアを大事に大事に磨き上げるよりも、大量に産み出す事がアイデアの質をあげる近道である。

尊敬するクリエイターは、思いついた、閃いた・・・といアイデアはスマホのメモに打ち込んだり、吹き込んだりしておくらしく、あとから見ると記憶にない内容もあるとか、先日もメモの中に「乳酸菌」と書いてあったが、全く書いたことすら記憶にないらしい。
しかし必要なのは大量に産み出すことで、前述の通りそれが質を上げる近道である。そのクリエイターはアイデアは移動距離に比例するという持論があるほど移動が多い、アイデアが一番でやすい環境はリラックスしている環境と言われている。つまり交通手段で移動しているときが、そのクリエイターにとってリラックスしている状態なのかもしれない。

そして最後に必要なの産出したアイデア群の中からどれを選定するかであると。アイデアが無い人は、アイデアが出ないと悩むのが問題なのではなく、どのアイデアを選定するかが最も大事なことだと理解すべきだと・・・アイデアの打率は三割。ホームラン王の王貞治の打率もそんなくらいだっただろう。GOOGLEでさえSNSをやりはじめて失敗して既に撤退している。


また、世界を創造する人の特徴は「反抗的」、「廻りと同調しない」、「好奇心が強い」というところだ、アップルの創業者を思い浮かべる人が多いと思うのだが、正直結果論としては、あんな経営者は社員の立場からみればたまったものではないだろう。

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