2019年3月2日土曜日

悪の毒書日記 知的生活の設計ー「10年後の自分」を支える83の戦略 堀 正岳(著)

2019年 3月 1日

地獄の季節はまだ続く・・・、今日からすでに3月。今年も既に二ヶ月が過ぎた・・・もはや悩んでる暇はなく、そろそろ水泳の練習も再開しなければと思いつつ、いまだ立ち直れない俺がいる。ランボーの『地獄の季節』でも読もうかと思ったが、そんな元気はない。
幸いなことに、花粉症の被害は現在非常に少ない、花粉症の症状を和らげる薬は即効性はあるものの、副作用がきつく今まで以上にボーッとした日常を過ごさなければいけないので、年中服用したい気になりそうだ、このままでは。
しかし、前述の通り花粉症の被害はまだ少ない。これは幸せなのだろうか?



ご存知か否、小生はまもなく6月の末で50歳になり、60歳まで残り10年と少々である。残り10年で色々自分自身のなかで個人的に確立したい世界があり、その為にタイトルにひかれてちょっと読んでみようと気になった堀正岳氏の「知的生活設計ー10年後・・・」である。

これまで即効性の強い技を集めた書籍や、小生も愛用しているEVERNOTEに関する書籍を書かれていた堀氏であるが、ここへきて方向転換ではなく、「10年後の自分」をテーマに一冊の本をまとめたようである、目的は「あとがき」から堀氏のコトバを抜粋すると『考え方の原点として、多くを渡部昇一氏の『知的生活の方法』や梅棹忠夫氏の『知的生産の技術』といった過去の名著に負っています。これらの本の価値はいまも変わりませんが、ネットの活用や情報発信がラクになった現在の実情に即して、今の読者に「新しい知的生活」の形をお届けするのが目標』である。つまり、現在のIT技術などを駆使して、これまで先人の人が考えだした整理術などを昔よりかは現在に簡単に出来てしまいます・・・・という事、すなわちそれはなかなか効果が見えないので即効性が全くありません、しかし地道に積み上げて知的生活を楽しく送りましょう。そしてそれがいつしか収入源になるかもしれません。テーマが失敗と感じたら辞めて次のテーマへ行き、失敗したことは決して無でなく、それは経験として活かせることが出来るはず。いずれそれらが副業となり知的生活の資金や生活の為の収入になれば・・・・というようなことを前提に83の戦略を纏めているのである。
なんと!冒頭に著者が『即効性をうたった小手先の方法についてではありません』と書いている、つまり悪く言えば、全く即効性のない戦略を集めた本である。
しかし、それは知的生活などの即効性のものではない、10年先の未来を想定して作り上げていく世界であると、言っているのだと強く感じた。

この83の戦略がまた凄い!全てが個人的に凄いぜ!と、当てはまるわけではないが、ほとんどが本質を貫いている。少し引用すると・・・
『個性化した記録こそが、ほかのどこでも検索することができない価値を生み出してゆきます。そしてそうした個性化こそが、ほかにはない情報の蓄積として成長してゆく・・・』
『制限のなかにこそ、次の分野の芽があると考える人にとって、予算的制約やハードウェアの制約は、ゲームのルールのようなものです。ルールの制限のなかでどこまでいけるかを、自分に課して楽しむわけ・・・』
と、コピペで集めた話しでなく、個性化した自分の意見を蓄積せよ!
始めるとき、制限や制約はゲーム感覚で攻略することで楽しんで制限を突破せよ!

そして一週間スマホから離れる。ネットから一週間離れることで、異なる情報の流れのなかに身をおくことによって、自分の知的生活の情報のバランスを客観視できるようになると。

また例えば、ブログを奨めておきながら、すでにブログは人気のあるメディアでは無くなっているが、知的生活者の発信の場所はプログ以外は無いと断言している。さらに『SNSでの発信は、より固定したブログの記事とリンクさせ、詳細はそちらを読んでもらえるように気をつける必要があり』と言っておりまさにである。小生も実はそうやってこのブログを作り始め、SNSをそう使うようにしていたので自分のやりかたが間違っていなかったと感じたのであった。

実は正直に書くと、前述の通り・・・確立したいことがありと書いたが、こういった知的生活が収入の一つになればと思いここしばらく考え込んでいたのであるが、まさしくコレといった本にであったのである。しかも即効性は皆無で地道な努力が必要と正直言っている(書かれている)。そして著者はこう言いきる。性急に知的生活で金儲けを感えて偶然にも成功したとしても、短期的にしか成功は掴めず、5年、10年のスケールで続いているものはない。
なるほど!!である。
知的生活が収入に繋がるには、この書籍に記載された事を利用すればば少しは簡単かつ楽しく出来るのではないか・・・そして、それが出来た時。まあ何を基準に出来たかというと可笑しな感じがするが、個人それぞれが求めていた世界が確立出来たと感じたとき。収入だけでなく、世界の常識がどう変わっても何も恐れることのないスキルが身についているハズであると。

この本は簡単に読める本であるが、これを実践していくには並大抵の努力では実現は出来ない。
しかし、昔と異なりその努力はひたすら努力というより、テクノロジーを駆使した楽しい努力であり、テクノロジーを使いこなす能力も一つの知的生活といえるのである。
それが現在においての知的生活なのだ・・・・


既に2019年3月、あと10年と2ヶ月しか小生には時間が無い。

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