2019年2月22日金曜日

悪の読書日記 その悩み、哲学者がすでに答えを出しています 小林昌平(著)

2019年 2月 22日
その悩みを解決するために、哲学者は考えこんで考え込んで本を書いたりしたということは無いが、うまく世間の悩みに哲学者の考えを嵌めこんで一冊の本にした著者の知識量と構成力は凄いと思ったら、著者は慶応大学の哲学科卒業だったりする。
それほどの人でないと書けなかったのか、そうでないかはどうでもよく・・・、ちょっと心が病んでいる自分のような人にはいい一冊であった。
世間一般の悩みを、数々の名作を生み出した哲学者の考えを使って悩みの解決策を提示するという内容。
ハイデガーやカント、道元、ショーペンハウアー、ヴィトゲンシュタイン、ヘーゲル…のコトバや思想を、死にたいとか、人間関係や仕事の悩みの解決策を導くという内容。


哲学書でいえば、10段階の『ステップゼロ』で、ステップ1には『1ステップ』足りない。これから哲学書を読みはじめようとしている人とか、小生のようにまた読みなおして学び直す人には起爆剤みたいな本である。残念ながら先日知り合いの方に奨められた、『武器としての哲学』はまだ購入もしていないので比較は出来ないが、読み方によっては『史上最強の哲学入門 飲茶(著)』よりも解りやすく入り込みやすい。



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