2019年4月22日月曜日

悪の読書日記  「今、ここ」に意識を集中する練習 ジャン・チョーズン・ベイズ (著)

2019年 4月 21日

最近、こだわっている瞑想…
色々読んだりしていると、瞑想とはマインドフルネスの事ではない。遥か昔々のお釈迦様が説いた『八正道』のうちの一つ『正念』(マインドフルネス)から、仏教的な宗教の考えを差し引き(薄めて)したものが最近になって欧米からやってきたのがいま流行りのマインドフルネスらしい。
実は日本には昔々から日常この思想は存在していたのであるか、やれGoogleで瞑想をやってるとかいう話が先行してしまい世の中の人は瞑想がマインドフルネスと思っているようであるが、瞑想はマインドフルネスのツールの一つに過ぎずなのである。つまり正しくはマインドフルネスとは『正念:自分の内外に気づく事』である。




昨日読み終えた『「今、ここ」に意識を集中する練習』ジャン・チョーズン・ベイズ(著)を読んで目からウロコのマインドフルネスである。サブタイトルは『こころをやわらかくする「マインドフルネス」入門』と題されたこの本に53種類のマインドフルネスに関する練習方法が紹介されている。その中に瞑想は含まれておらず・・・である。
また、マインドフルネスとは何か?については、この本20数ページの第一章だけを読めば十分な感じがします。

著者は小児科医で瞑想講師で、日本で僧侶の修行を実際にされた方で、この本の正式なタイトルは「HOW TO TRAIN A WILD ELEPHANT : and Other Advenchers」(野生の象を手なずける方法)であるが、この野生の象についてのエピソードは本書の第一章に書かれている、釈迦が『心を育てるのは野生の象を育てるのと同じである』と説いたコトバから引用されている。著者が日本のお寺で修行をされていた事から、この本の解くマインドフルネスは近年欧米から入ってきたマインドフルネスとは若干異なり、仏教の話もエピソードとしてでてくるわ、著者の本業は医師のため、医師の視点からみた考え方やエピソードなどが満載なのである。そのバランスがすごくいい感じなのである。
本書はマインドフルネスがテーマであり日本語版のタイトルである「今ここに意識を集中すること」の53種類のマインドフルネスの練習は一年間、一週毎に試す事が出来るように53種類書かれている。主に練習は『手』、『食』、『時』、『不安』についての色々な方法が書かれています(細かい内容は書きません)。

53種類の殆どが、今ここを気づく為の練習であると断言でき。中ではどこかの本で読んだような?ひょっとしてこの本のパクりか?とも思ったりも、しかし世の中にオリジナルは既に存在しないことが実は普通ではないかと思います。

そして最後に53種類の練習のあとにやっと『座る瞑想』のやり方が説明されていますが、ここにはマントラを唱える事は書かれていません。呼吸に集中することは書かれています。前回のブログにも書きましたが、瞑想に決まったルールややり方は存在しないのだとやっぱり思います。
瞑想を実践する事を強く推奨する高城剛氏やメンタリストDAIGO氏の瞑想のやり方にはマントラを唱えることは出てきません。

マインドフルネスにまず触れるなら、この本でしょう。仏教の話なしにマインドフルネスはありえないかと。

小生のマインドフルネス、そして瞑想の目的は…過去のつまらない記憶からくる不安を消して、未来に予想される不安を消して、今を受け入れて今現在をフルスロットルで生きたいだけなのである。

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