2019年4月29日月曜日

悪の読書日記 実践!マインドフルネス 熊野宏昭(著)

2019年 4月 28日

今朝は日曜日、起きたのはいつもより二時間程度遅い。しかし、習慣とは怖ろしいもので朝起きると瞑想をしなければ・・・というか、さあ瞑想しようという行動にでてしまう。先日は瞑想の師に、ストイックですね、たまには自分に甘やかしてあげてください・・・と言われたのであるが、いまだにストイックという意味が解らず・・・実はよく以前から「ストイックだね〜」なんて言われるんだが、本人は全く意味も解らず気にせず日々惰性で生きているのである。



「実践!マインドフルネス 今この瞬間に気づき青空を感じるレッスン」を読むに至ったのは、以前このブログで紹介したドイツ人僧侶、安楽寺のネルケ無方氏がYoutubeで取り上げて解説しているのを観たからであるが、観ただけでその解説はあまり真面目に聴いていないく、とりあえず購入して読んでみた。先日読んだ小児科医師であり僧侶の修行を日本でやられたジャン・チョーズン・ベイズ が書かれた 「今、ここ」に意識を集中する練習 というマインドフルネスの本とは異なり、殆ど仏教の話は出てこず、後半少し仏教の話がでてくるが瞑想の話の延長的な余談である。
著者の熊野宏昭氏はは精神科医で大学教授をされているかたである。著者いわくマインドフルネスとは「心ここにあらずの状態」から戻る「ハッと我に返る瞬間」、この心の働きをマインドフルネスであると言われています。この我に返る行為を簡単に出来るようになるたに瞑想をする。マインドフルネスはストレスが無い状態、ストレスを減らす方法のことでなく、また不安などが無い状態のことでもない。どんな状態であっても「ハッと我に返る」ということであると。

この本は主に瞑想とATC(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)について書かれていて、サマタ瞑想、そしてヴィパッサーナー瞑想。前述のサマタ瞑想は一点集中型、後述のヴィパッサーナー瞑想は広く遠くから自分を見つめるイメージの様でやり方が異なるので、その詳細な手順から、瞑想する流れを紹介されています。

そんな瞑想の方法よりも小生が一番大事であると感じたのは・・・
ATCの脱フュージョン、自分自身と距離をおいて考える。上から(天井)から自分を見て、さらに上から、さらに上から・・・・そして青空から自分を見る。ここまでくると自分が見えるか否、ちっぽけに生きている事が見えてくる。なんか悩んでいる自分を自分自身として事項の外側から考えてみる、自分を他人のように考える、すなわち自分はこう考えはったらしい・・と距離をおいて区別する。これまでは悩みに飲み込まれていたが自分を自身を他人からみて考えることで悩みに飲み込まれないようにするということ。心ここにあらず・・・この切り替えのテクニック「我に返る」事を瞑想でマスターする事が重要であると。これまでは自分だけで考えて考えて考えこんでいたのを止めて、距離をおいて考える。距離をおいて自分自身と周りとの繋がりを考えて生きていけばいいのであると。

前回読んだ(前述の)マインドフルネスとは異なるのであるが、これぞ何が正しくて何が間違いで、何が本家本元なのかということなく受け入れて読んで自分で実践して悩みやストレスから開放されればいいのである。それがマインドフルネスであろう、釈迦が「私の教えを学んだ者が説く教えは、私の教えと同じ意味である」というような事を唱えたのとそこは同じ考えでいかなければ、末は宗教戦争しかない、結局無駄な悩みをしてしまうのである。

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